こんな生徒さんがいます。もう少し大きな声で歌えるようになりたいと悩んで私の教室を訪ねてこられる方がおられます。大きな声を出す事に慣れてないようです。
話す時も、ちょっと小さめの声です。
合唱団で歌っていても、もうちょっと大きな声で歌いたいと思うようです。
それなら、めいいっぱい大きな声を出してみたらいいと思うのですが、そう悩んでいる人にとっては、その単純な事が通用しないのです。そういう方には、まず楽しくリラックスできる雰囲気を一番に考えます。そういう雰囲気の中、声を響かすコツを一生懸命に説明します。そしたら少しずつ、心にも負担がなく、遠くへ通る声が出てきます。そして続けてくれていたら、1年たった頃には、ちゃんと声量がついてきます。響きある声と言うのは、大きな声とは違います。「頑張って、頑張って、もっと声を張って!」とも言いますが、声が出ない人にとっては、そればかりでは苦痛でしょう。よく響かす事ができれば、声量に繋がりますから、大きな声を出さなくちゃと言うより、よく響かせるコツをしっかりお伝えしますので、身に付けてくださったらと思います。
歌う事は、大きな声を出すと言うより、作曲者や、作詞者の心の内を、音や言葉、自分の声に載せて、身体と自分の心で表現するのだと思ってもらったら、自然と声が息に載って、お客様に伝わるのではないでしょうか?結果、声量になるのではないでしょうか?
『この声、この音、この言葉、素敵でしょう?私はあなたに伝えたい』と思って歌ってくださったら、ちょうどよい声量、響きとなって、伝わるのではないでしょうか?
私と一緒に楽しみましょう。人の心に響く歌を目指しましょう。心がついてくれば、上達は早いでしょう。(*^^*)