一流歌手達は、もう潜在的に初めから声の出し方を知ってるんだよね
天才達、天才だから、それで一流として仕事ができるわけ
そういう人に習った場合い
時に、なんでそんなこともできないの?と、
例えば、ソプラノでいながらhigh ce が出せないとか
声の質が悪いとか
そういう事に対して、どう対処していいか知らない人も沢山います
歌いたい人の気持ちが悪気なく解らない人もいるんです
解る必要のない世界で生きてきているからです
公開レッスンで、そういう言葉を受講生に向けちゃう歌手もいます
それを聞いてるお客様は、何が一流よ、偉そうに!と、こんな歌手嫌いだわ
と、思ってしまう人もいると思うんです
そして、それを受けてる当の受講生本人は、悲しいですよね、そんな風に言われると
high ceも出せないでソプラノだと言うな、歌手だと言うな!と言わんばかり
そりゃ、ヨーロッパでは、そういう人は歌手にはなれないので…
でも、そういう事に傷つかなくてもいいんですよ
世の中には、ちゃんと解っている人もいる
出し方が解れば歌えるよね、と、気持ちや、そういう状態を理解して教えてくれる人も沢山いますよ
だから、傷つかなくてもいいんです
元々住む世界が違い過ぎる人に習ってしまった
ただそれだけ
逆に私が思うのは、そういう一流歌手達の理解できないという気持ちを理解して周りの人が守ってあげて欲しいなあとも思うのです
人の気持ちがいろいろと理解できることは、それだけ、沢山の事を経験してきているので素晴らしい事ではありますが
そんなレベルの事を知る必要がない世界で育った人達が、一般の場へ出て
世の中から叩かれる事がないようにとも思うのです
経験の範囲が違うだけなのです
一流の歌手達は、そんなことでは悩んだことがない
もっと別の悩みが沢山ある
一流歌手ならではの悩み
もちろん、こちらは知るよしもないような事
想像できないことだったりするかもしれません
なので、別のことなら、とても優しい部分もあるのです
人間だし、歌を歌う人達です
悪い人達ではないのでね
私も初めて講師という仕事をしたときには、驚きの連続でした
生きる為に、生活の為には、人の気持ちを知らないといけなかったから
ただ知ってる、ただそれだけ
本当は、私も知る必要のない世界に身をおきたかったなあとは思っています
なので、どちらの立場の人も、傷つくことがないようにと思うんですよね
できない人に同情し、できない人が優勢になるのもあんまり…と思いますし
その事で、歌手として、名声のある人が、世の中から叱咤されるのも、あんまりだなあとも思うんです
そういう意味では、私は、本当に多くを経験してるように思います
いろいろ経験ができて良かったと思っています
A tutti coloro che stanno loro meglio nel canto. 歌を一生懸命に頑張っている方々へ
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