おかげさまで、お仕事順調です。
たくさんの方と毎日ふれあっています。
今までに去って行かれた方も合わせると、どれだけの人達に接した事でしょう?もしかしたら、100人越えるかもしれません。
このマイナーな、一般受けしないクラシック声楽というジャンルで、多くの方達から慕ってくださる教室になりつつあります事には大変感謝致します。
少し前に、こんな言葉を頂戴してしまいました。「先生は、特殊なお仕事で、一般の社会の人間関係の複雑さをあまりご存知ではないようですが…」こう言われると私も考えましたが、このマイナーなジャンルでこうして生きていけている事は、皆さま一人一人の声に耳を傾け、例え、私の気持ちとして傷つくとしても、やはり相手の思いを真摯に受け止め、苦労と努力をしてきたと思います。ただあまりにも自然に、仕事と思ってそれを行ってきましたので、自分でそんなに苦労だとか、努力と思ってやってきたつもりにはしていませんでした。側から見て、私が何かとてもスムーズに仕事を行っているように見えるとしたら、当たり前の事を当たり前のように、また仕事に対して信念を持って行っている事だと思います。どれだけ、人の心を読み、どれだけの人達の思いを受け止めてきた事かと今考えてみるとそう思います。
また、舞台に立って歌を歌うという仕事は、並大抵の精神では歌えないわけです。立ち居振舞いから、精神のあり方まで、ありとあらゆる事を、厳しく多くの緒先生方、先輩方から育てられたと思います。私の周りにいる方々は、並大抵の方ではなく、舞台人、音楽家として、才能を持ちつつも、一つの事をずっと磨き続けてきた人達ばかりです。なので、人間的にもよくできた素晴らしく尊敬に値する方達です。また友人も、私の年齢になると、今大活躍中で、相当の大物になりつつある人達とのお付き合いがあります。やはりそういう方達から多大な影響を受け、鍛えられてるつもりでありますし、このマイナーなジャンルで、何も知らない一般の方々に、声楽というものがどういうものであるのか、なるべく誤解
が少なく伝え、人の心を掴んで離さないでい続ける事は、至難の業です。日々修行で、祈りのように繰り返し伝え続け、私の方も根気を持って今後も皆さまと接して行けたらと思います。自分でそこまで意識していなかったとしても、人からそのように言われるほど、軽い人生を送ってきたわけではありません。10代のころより、芸事を通じていろんな方から育てられたと思います。それを素直に聞き入れ、社会で困らないように育てられたと思います。