Vissi d’arte といえば オペラ『トスカ』の中のアリア 歌に生き愛に生き

 

 

トスカの粗筋は検索すれば直ぐに出て来ますので省略しまして、このアリアが歌われる前にトスカの身に何が起こったでしょうか?

 

スカルピアからトスカの体を自分に捧げるなら恋人を助けようと言われます

 

トスカは絶望し ”Vissi d’arte “ と歌いだします

 

歌いだしの前のトスカの精神は、いかなるものでしょう

 

あまりのスカルピアの汚らわしい浴で腹立たしさと悲しみだけでしょうか?

 

悲しみと絶望の中で何かしらの覚悟をしているのでしょうか?

 

どう演じますか?

 

私が演じるなら、この後の事を悟り、深い絶望の中で静かに覚悟を持って最初の”Vissi”を 発したいのだけれども、もしかしたら、この後の事は、突発的に起こることで、まだ覚悟も何も、そう言う精神ではないのかもしれません

 

演出家や、コレペティと相談するかもしれません

 

トスカはスカルピアとのやり取りの中で、ハッキリと自分の身をスカルピアに捧げるくらいなら、死んだ方がましだと歌っています

 

アリアの後トスカはテーブルにあったナイフを忍ばせ、スカルピアがトスカの身体に触れた途端、スカルピアを刺してしまいます

 

神に忠誠心を持って献身的に祈りを捧げ生きてきたトスカにとっては、まだこの時、自分が殺人を侵すところまでは覚悟はしていなっかたかもしれませんが、自分の死は一瞬は頭をよぎったかもしれません

 

どういう解釈で歌うかは、歌手次第でもあるとも思います

 

毅然と歌うVissi d’arteも素敵だと思いますが、この時はまだ、ただただ悲しみと絶望の感情で歌うのかもしれませんね

 

トスカは物語上でも歌手です、強い精神と意思を持っているキャラクターだとしたら、恋人のカヴァラドッシと生き抜こうとする強い心がある人かもしれませんね

 

そうすると、Vissi d’arteを歌う時には怒りと悲しみと絶望だけかもしれません

 

そうだと設定すれば、最初のVi は、強く鳴る声でしっかりとした歌い方になります

 

オペラ愛好家さんが歌うときには、トスカの精神をしっかりと明確にして歌いましょう

 

何が正解は無いのです

 

自身が感じる事が正解です

 

ただ気を付けたいのは、何も考えていないと言う歌い方にならないように、せっかくオペラ経験のある私に習っているのだから

 

私がそうは歌わさないと思います

 

しっかり意思のある歌は、発声のテクニックをも引き出し生きた歌になるからです