歌うためのブレスは、息を吸う、というよりは

 

息を身体に取り入れてる、という感覚

 

鼻からも吸ってない、口からも吸ってない

 

フレーズを歌う前で大抵、息をいれますが

 

母音がOなら、口元も軌道もOの形で息を入れます

 

母音がIなら口元も軌道もIの形で息を取り入れます

 

口からも、鼻からも吸っていない

 

吸うという概念ではない

 

横隔膜が下がれば勝手に空気が流れてくる

 

少なくとも、鼻から吸い上げてはいない

 

口から乾いた外気を喉を通さない

 

何も吸ってはいない

 

空気が流れてくる、勝手にある、身体の中に自然にある、そういう状態

 

吸う、て、全然感覚的に合わない

 

全て言葉を変えて行こうと思います

 

吸っていたのでは、それでは目が回って気分が悪い事でしょう

 

吸ってない、吸い上げてはいない

 

横隔膜を下げたら、勝手に身体に流れ入ってくる

 

横隔膜を下げたら、もう息が身体の中にある

 

そういう感覚です

 

そして、声を出しながら、身体を太らせながら歌う

 

お腹周りは、しぼまない

 

歌いながら、身体は太らせている

 

というより、もう中の一点で支えているから

 

何も考えてない、中の一点が勝手に支えているから

 

歌いながら歩けるし、腰も曲げられるし

 

寝ながらでも歌える

 

それは、中の一点で支えているから

 

息を吸う、支える概念はもうない

 

息も吸ってないし、支えてもいない

 

そんな感覚ではない

 

勝手に息は入ってくるし、勝手に支えられている

 

歌うぞと思った瞬間に、もう息はある

 

いちいち吸って、ましてや吸い上げて、支えていたら

 

そういう感覚では、身体はガチガチだ

 

身体はくにゃくにゃでないといけない

 

そうでないと、芝居はできない

 

そうでないと、オペラはできない

 

誰に習った訳でもない、長く毎日毎日、ほぼお休みなく歌っているうちにそうなった

 

そう結論づいた