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「歌の好きな人を専門家に選ぶには」

この著書にあったままを写します

歌の好きな人を専門家に選ぶにのには、その人の肉体的ならびに

精神的な資格、それと音楽性・性格・健康・知的能力などに関して、最も厳格的な配慮がなさなければならない。

もしこれらの要求がすべて満たされているとしてもその上に長年の激しい勉強が必要だろう。

経験の示すところによると、「生まれつきの歌手」すなわち「この必要条件をすべてもった人」でさえ、もし徹底的に訓練されたことがなかったならば、遅かれ早かれ必ずその声を損なうか失ってしまうに違いない。

 

危険なのは、器官が最初に完全であればあるほどよけい傷つきやすいためである。

そしてそれが、歌手にとって、発声器官が最初に完全な機能を行っているという天与の恵み物を、常に自分の制御のもとにおいておかねばならない理由である。

歌手は、いろいろの理由によって、あまりにもたやすくおこる機能的なくずれを、どうすれば直せるかを知っておかねばならない。

たとえば、彼が歌わなくてはならない音楽が、どんな声にとっても、たとえどんなに丈夫でどんなに健康な声でも、歌うのに適当でないことがしばしばある。

いっぽう今日の歌手たちは、現代のオーケストラの、だんだん高くなるピッチとだんだん大きくなる音と闘わなければならないだけでなく、また――悲しいことにこういわなければならない——ますます未熟で鈍感になってきた現代の耳とも闘わなければならない。

 

今日のこの投稿の最後に私からもメッセージを送るとしたら

私はどうすれば直せるかを知っているので、もしも、現在歌う事を職業としておられる方で、困っておられたら、どうぞ一度相談ください

お役に立てたら幸いです