お知らせ

幸福感を大切に

 

私は、歌う事は大好きです。はっきり言って、死ぬまで音楽への情熱や思いが冷める事は無いでしょう

 

只、幸せ感を求める上では話は変わってきます

 

身体の状態はどうでしょうか?声帯の状態はどうでしょう?

 

今一度確認が必要です

 

舞台人ならば、自分の身体の状態を歌手としての商品として見ますので

 

特に声帯の状態を気にします

 

日本のクラッシック音楽界の事情にも追いていかなくてはなりませんし

 

経済状態もしっかりしていないと、ステージには立てません

 

そう考えた時、自分はそれでも歌っていて幸せだろうか?

 

チケットを売れなくても、自分がお金を払ってでもステージに立ちたい人はいます

 

ステージに立つのが幸せであれば、例え喉の状態がボロボロでもステージに立ちたい人はいます

 

さて、私はどうかなと考えた時、私の幸せ感は、何処にあるかな?と思いますので

 

今後の活動については、その時の自分の思いに従います

 

只、一つ言える事は、音楽に対しての思いの深さは、人並み外れていると思います

 

自分で商品として使えると思うのであれば、私は、誇り高く気品を持った歌手を一生やりたい事でしょう

 

そしてもし、歌手をしなかったとしても、また私の声がボロボロに朽ちたとしても、歌と向き合っている時間は情熱が冷めるという事はありません

 

冷める時というのは、生徒さん側の態度によります

 

一旦音楽が鳴りだしたら、何らかのアクシデントで私が声を鳴らす事が出来なかったとしても、、体と感情は勝手に反応するようになっています

 

それは、この世に誕生する前からそう決めてきていることなのだと思っています

 

私が培った歌の技術は、自分の声が使えなくなったとしても、私の内側から人に提供できる唯一のものです

 

詰まり、歌う方法をおしえることはできますよ、ということです

 

私が舞台に上がらないときには、それなりの理由がある時です

 

少し考えておりましたがいづれにしても冷めるという事はないなと思いました

 

そしてわたしは何よりも、自分の幸福感というものを大事に生きています

 

 

 

660504a3-3e1d-4c5c-81de-7a4a525e6907
 

呼吸をするように仕事をする

 

この二日間、何故だか夜中2時に目が覚めます

 

なので、Duolingo というアプリで英語のお勉強してみたり、ラジオ講座でイタリア語のお勉強をしてみたり、そして今このようにパソコンの練習をしてみたり、しています

 

ついでにチョコパイを2つも食べました。苺味…

 

さて、最近の私の生活は一変しまして、楽しくてしょうがないという状態です

 

 

やはり、この世は仮想現実だと最近よく耳にするのですが、現実は自分で創造している

 

現実はそう甘くないとおもえば、その通りの現実が作り出され

 

なんだこの世は甘々だ、なんでも思う通りに希望が叶うと思えば、その通りの現実が作り出される

 

目の前の現実は、自分で創造したものである、つまり仮想現実で、現実は在って無いような物

 

なので自分はどうありたいのかを、正直に具体的に空想しなくてはなりません

 

世間体や、年齢なんて一旦全て取り払って、本当の自分の理想を思い描いてみること、空想遊びをする事です

 

人生はそう言う風に創って行くのだと心底理解するまでには、結構時間が掛かってしまいました

 

それに、創造の仕方が分からなくて、思いが漠然としていたら、潜在意識に刻まれた思い込みのようなものが創造されて、変なものが出て来ます

 

先月の2月の出来事がそうでした

 

具体的にはここでは話せませんが、とにかく途中で気がついて、こういう事はとっくに私は卒業していて、こういう雰囲気は好まない、うんざり、はっきっり思ったら、パット画面が変わるように、一瞬で現実が変わりました

 

現実は全て自分の思う通りになるものなんですよ

 

好みの会社、好みの暮らし、喜び、幸せ、全て手に入る

 

実際に私が自分の希望を人に話した時、そんな何でもかんでも自分の思いの通りになんていかないよ、とその人は言いました

 

そうですね、希望を叶えるって難しいいですよね、と普通に対応していましたが

 

ここでは私の希望は叶わないし、私が放った言葉の通り、難しそうだと途中で気がついて、ある日今ここを辞めます、ありがとうございましたさようなら、と爽やかに引き上げたら、次の日には、理想通りの場が見つかったわけです

 

その人は、私にこう漏らしました「私も辞めたいんですよ」と

 

私は言いました、「辞めたらどうですか?」と

 

その人はもうこの年齢だから無理だと、言い張りました

 

結構励ましたのですが・・・・

 

本人が固く無理だと思い込んでいるのだから、無理よね

 

ずっと何十年もそんな風に耐えて生きてるのかしら?

 

ま、人生こんなもんか、という感じで生きてるのでしょうか?

 

だとしたら、つまらないね、もったいないね

 

私は音楽のことで、情熱的に生きて、人生が100年だとしたら、ほぼ半世紀は音楽で苦労もしたけど、悩みも多かったけれども、情熱的に駆け抜けた

 

燃え尽きるほどに情熱を傾けたし、信じるものもあった

 

でも、ある日、このフェーズは終わったと感じた瞬間がありました

 

理想から離れすぎた事をやっていると思いました

 

そこでちょうど世の中も変わってきたので、その流れに乗って、軌道修正

 

今度は、音楽との接し方も変えて、また音楽を今度は本当に楽しんでいきます

 

因みに環境は、外国語、英語や、ヨーロッパの言葉が飛び交うような環境、というのも、今現在叶っています

これも偶然叶っていましたが、そうしっかりそれを私は希望する、と天にオーダーを出したんだなとおもいます

無意識でしたが・・・・

願いを叶えるコツは、こうありたいな・・・・としっかり願うのだけれども、何がなんでもこうじゃないとダメ、と願うと、力が入り過ぎて、チャンスを逃すようです

しっかり願うけど、ふんわり思うという感じでしょうか?

必死こくとダメだなという経験がいっぱいあります

必死、て、必ず死ぬと書くので、よく考えたら怖いなと思います

お茶でも飲みながら、リラックスして、楽しく こうしたいなあ、と願う

これがコツ

仕事は、直接生きる事に繋がる大切な地球上でのアイテムなので、呼吸をするのと同じ様に、そこに当たり前に在って美味しく軽やかなものでないといけないと思います

息の詰まるような仕事なら、それは、自分に合っていないかもしれません

もし生活の中で、何か言ってやりたいとおもうほどに、嫌なことがあったら、それは、自分が間違って創造したものが単に現実に出てきただけだから、間違えたので、そのオーダーをキャンセルします!と、天に言ったらいいですよ、一瞬でその現象は消えます

そうしたら、その後、その場面も無くなります

それが職場なら職を転々とする必要もなくなると思います

根本的に違うと思う場所なら、速やかに去ればいいことです、できる限り美しく去る事が出来たらなおの事良いけれども、そうできなくても、それも良しとしましょう

今回、私事では、まあまあ美しく判断できたので、自分で満足しています

悪い事ばかりでも無かったので、感謝の念もきちんと述べて、その場を後にできたので、次に活かせていると思います

なにもかも、生活全般において、今の自分にちょうど良い事が、ちょうど良いタイミングで起こっていると思います

仕事をする事が趣味ならいいのだけれども、もしそうではなくて、仕事は仕事で、他に趣味は趣味できちんとあるとしたら、アフターファイブを楽しめるだけの余力を残せるぐらいの働き方が出来るといいなと私は思います

世の中は、働き方改革とか言ってますし

そうだったらいいな、くらいに思っておこう

呼吸をするようにあたりまえにかろやかに美味しく仕事ができますように

I’m happy / Sono felice / 幸せ

  最近毎日が楽しいです

朝を楽しみに起きています

 

 

ヘアスタイルのアレンジメントも最近は楽しんでいます

 

 

朝食や、ランチのサンドイッチ作り

 

朝のヨガ、洋服選び

 

 

何もかも

 

仕事は勿論の事

先月までの出来事が、不思議なくらい

何処のパラレルにいたのだろう?

毎日忙しいのに気分はゆったりとしています

歌う事も楽しいし

みなさんのレッスンをさせて頂く事も楽しみにしています

オペラ I puritani 清教徒より Qui la voce sua soave あなたの優しい声が を歌う

『ピューリタン』と言えば、16世紀から17世紀にかけて、イギリスに存在していた革命派

 

カトリックから分離し、当時の政治は貴族中心の政治だったところを庶民も政治に関わる事ができるようにした革命派と言う風に私は認識しています。

 

現在のイギリスの政治のスタイル『王は君臨するが統治せず』にしたのは、このピューリタンだと思います。

 

そんな時代背景の下にオペラの物語は、メロドラマで最後は珍しくハッピーエンドです

 

エルヴィーラと言う貴族の娘とアルトゥーロと言う王族に仕える騎士とまさに結婚式のその場で繰り広げられる出来事によって、エルヴィーラは狂乱してしまいます。

 

このQui la voce というアリアは、エルヴィーラが狂乱して歌うアリアです

 

何故狂乱してしまうのかをお話ししますと

 

アルトゥーロは結婚式に集まった人々の中に気高い夫人を見つけます。この女性こそ、先に清教徒軍により処刑されたチャールズ1世の王妃エンリケッタで、議会に招集され、お城に幽閉されていた元王妃。

王妃の身の危険を感じたアルトゥーロは、王党派の一員として王妃を逃そうと思い、エルヴィーラのヴェールを王妃に被せて脱出を図ります

 

それが突然に結婚式の最中に起こったので、何も知らされていないエルヴィーラは、アルトゥーロに裏切られたと思ったのでした。

 

それはそう思う事でしょう

 

なのでアリアの最初のメロディーは、完全に正気でない状態の中、裏切られた心中を切々と訴え歌います

 

ですから、楽譜上に書かれた下る半音階の連続するアジリタを、どう言う気持ちで、どう言う歌い方をするか、またどんな雰囲気の声がでてくるかは、想像がつくと思います

 

DSC_0222
 

オペラを歌う時には声色というのはほとんど使いません

 

むしろBELCANTOものの伝統的な歌い方というのがあって、声色は使ってはならないという決まりのようなものがありますから

 

やれる表現の範囲が狭まるのですが、ダメと言われないギリギリの歌い方があるとは思いますが・・・

 

DSC_0222
 

既に音の配列が、エルヴィーラの気持ちを表現した配列になっていますから、あまり考えすぎずにBELCANTOの発声で歌ったらよいと思います

 

只、心がエルヴィーラの心になっている事が肝心です

 

なので、ベルカント唱法は、オートマティックに出来ないと、心が完全にそれにはなりませんね

 

なので、ひたすら技術を磨かねばなりません

 

このアリアの後、場面も変わり、アルトゥーロはエンリケッタと逃亡しようとするのですが

 

その前に、エルヴィーラに一目会いたいと、エルヴィーラのもとへ帰って来ます

 

そして、事の成り行きを説明し、誤解が解けエルヴィーラは正気を取り戻すのですが

 

今度は政治が動きまして、アルトゥーロは逮捕され、清教徒たちによってアルトゥーロは処刑されそうになり、エルヴィーラも運命を共にすると誓いますが

 

死刑が執行されようとするその寸前、「ステュアート家が滅び共和国になった」と使者がまくし立て、アルトゥーロも赦免されます

 

二人は結ばれ祝福され、幕となります

 

DSC_0223

トスカ Vissi d’arte を歌う

Vissi d’arte といえば オペラ『トスカ』の中のアリア 歌に生き愛に生き

 

 

トスカの粗筋は検索すれば直ぐに出て来ますので省略しまして、このアリアが歌われる前にトスカの身に何が起こったでしょうか?

 

スカルピアからトスカの体を自分に捧げるなら恋人を助けようと言われます

 

トスカは絶望し ”Vissi d’arte “ と歌いだします

 

歌いだしの前のトスカの精神は、いかなるものでしょう

 

あまりのスカルピアの汚らわしい浴で腹立たしさと悲しみだけでしょうか?

 

悲しみと絶望の中で何かしらの覚悟をしているのでしょうか?

 

どう演じますか?

 

私が演じるなら、この後の事を悟り、深い絶望の中で静かに覚悟を持って最初の”Vissi”を 発したいのだけれども、もしかしたら、この後の事は、突発的に起こることで、まだ覚悟も何も、そう言う精神ではないのかもしれません

 

演出家や、コレペティと相談するかもしれません

 

トスカはスカルピアとのやり取りの中で、ハッキリと自分の身をスカルピアに捧げるくらいなら、死んだ方がましだと歌っています

 

アリアの後トスカはテーブルにあったナイフを忍ばせ、スカルピアがトスカの身体に触れた途端、スカルピアを刺してしまいます

 

神に忠誠心を持って献身的に祈りを捧げ生きてきたトスカにとっては、まだこの時、自分が殺人を侵すところまでは覚悟はしていなっかたかもしれませんが、自分の死は一瞬は頭をよぎったかもしれません

 

どういう解釈で歌うかは、歌手次第でもあるとも思います

 

毅然と歌うVissi d’arteも素敵だと思いますが、この時はまだ、ただただ悲しみと絶望の感情で歌うのかもしれませんね

 

トスカは物語上でも歌手です、強い精神と意思を持っているキャラクターだとしたら、恋人のカヴァラドッシと生き抜こうとする強い心がある人かもしれませんね

 

そうすると、Vissi d’arteを歌う時には怒りと悲しみと絶望だけかもしれません

 

そうだと設定すれば、最初のVi は、強く鳴る声でしっかりとした歌い方になります

 

オペラ愛好家さんが歌うときには、トスカの精神をしっかりと明確にして歌いましょう

 

何が正解は無いのです

 

自身が感じる事が正解です

 

ただ気を付けたいのは、何も考えていないと言う歌い方にならないように、せっかくオペラ経験のある私に習っているのだから

 

私がそうは歌わさないと思います

 

しっかり意思のある歌は、発声のテクニックをも引き出し生きた歌になるからです

 

 

 

長いフレーズを歌う 企業秘密 

DSC_0220
紫で色を付けました箇所が全てスラーで括られています

 

全部で7小節あります

 

曲はドナウディのSpirate pur spirate です

 

このように長いフレーズを歌うときは、支えが外れませんように、ストンとお腹の中の物を降ろしておいてください

 

厳密に言うと、横隔膜を下げておく状態です

 

その時、下げておくことに力が入り過ぎないように、適度な力で、つまり支えます

 

何を?

 

息を!

 

長いフレーズを歌う時、息を横隔膜を下げて支えています

 

ここでは長いフレーズを歌う時、と言っていますが、本当は、歌っている間ずっと

 

声を出している間ずっとです

 

DSC_0220 DSC_0221
 

そして次に、もう一つ知って欲しい技は!  ピンク色の箇所をいかに滑らかに歌うか

 

実はこれが企業秘密の技なのですが、特別にお教えしましょう

 

ピンク色になぞった音譜、特にそのフレーズの中の一番高い音だけが突出したようになりがちだと思います

 

尖ったような音にならないように歌うには!

 

ずっと低い音から音階になって上がって行く時に、高さに応じて喉の開きが微妙に開いてきます

 

そのときにしている事は下顎の力を抜くという作業をしています

 

下顎を下ろすようなスタイルになります

 

そうすれば何処にも力が入らずにとってもなだらかな、音階を歌うことができます

 

音階を、なだらかな山を描くように歌うことができます

 

どれか一つだけの音が突出したような、尖ったような音にはならないはずです、特に音階の中の一番高い音ですね

 

ポイントは下顎を緩める訳ですが、これは習った事がなかったら、わかりにくいと思います

 

息の流れはそのままに、押すも引くも何もしないで、自然に歌う事ができる技です

 

この曲の楽譜上では、薄いcresc.decresc.  英語の表現ではheapinn(ヘアピン)と言っているそう 
 

この曲のテーマは彼の彼女への思いの載ったそよ風です

 

自然なさり気ない表現をするのが表現というもの

 

表現してるでございになってしまっているようでは独り善がりな歌になりがちです

 

技術を磨きましょう

 

ずっと長い年月をかけて、自身の声と、音楽とに向き合って生きる事は、本当の心の強さと深さと大きさを培うことが出来ると信じています

 

私は、まだその途中の過程の中にいます

 

 

ドナウディという作曲家

ステファーノ・ドナウディ 19世記 ~ 20世記初頭に活躍した作曲家

 

オペラ、歌曲、ピアノ曲を作曲しました

 

一つ前の投稿でも紹介しました 歌曲 Spirate pur  spirate は ” Aria di stile antico ” 古いスタイルの歌と呼ばれる36曲のアリアの中の一曲です

 

後期ロマン派の時代の作曲家で、この時代の音楽は、調性の無い音楽が流行っていた時代でした

 

例えばドビィッシーは全音音階で、中世の旋法性(音の配列の事、決められたルールに従って音が並んでいる、調性は無い)を用いて作曲していたので、旋律(メロディ)もいまいち見えずらく、摩訶不思議な雰囲気の曲が流行っていた

 

ドナウディはそう言う時代の作曲家でした

 

そう言う作曲法が流行っていた時代に、敢えて意図的にバロック風な古いスタイルで歌曲を書いたそうです

 

その一方でドナウディの歌曲には楽譜上に演奏法の指示が多いです

 

それは19世紀ならではの特徴だと思います

 

実はプッチーニがそうです

 

19世紀から20世紀初頭にかけて、最高傑作と言われる数々のオペラを生み出しています

 

指示がとっても細かく多いです

 

ドナウディとプッチーニは同じ時代に活躍していた作曲家です

 

新しいものと古いものの入り混じったところにドナウディの魅力があるそうです

 

どうりで、最近生徒さんと一緒に楽譜を読んでいて、ドナウディが好きだなと思いました

 

Spirate pur spirate でも風がスーッと吹き抜けていくイメージで  accele.をかけながら cresc. decresc. を かけたくなるのはとっても近代風でもありながら、音の配列はバロック的で演奏していて楽しめます

 

レッスンではこのようなお話しもしながら音楽を生徒さんと 一緒に楽しんでおります

 

ご興味ありましたらどうぞお問合せくださいませ

 

 

Spirate pur spirateを歌う

イタリア歌曲のSpirate pur spirate ドナウディ作曲です

 

この曲を私が歌う時には爽やかな春の風をイメージしています

 

なので、軽やかな質感の声とテンポ感を設定します

 

テンポ感は楽譜にある速度基づきます

 

自由にイメージをしてもらったらいいと思いますが、基本的には楽譜に書いてある指示を全て行います

 

例えば  accelerando 段々早くとあれば、accelerandoをするのですが

 

その時に、どんなイメージで行うのか

 

風のスピードは?香りは?温度は?等々

 

歌詞から、『そよ風を彼女の周りを吹いて知らせて欲しい、彼女は私を彼女の心に留めているのかを』とあるので

 

彼女はどんな顔立ちの人?

 

風が吹いて、スカートはどんな風に揺れているのか?

 

何色のドレスを着ているのか?等、細かくイメージをしてそれに合ったaccelerando(次第に速く)をかけます

 

イメージの仕方は個人の自由でいいと思いますが、歌詞や、曲全体のテンポ感からイメージを膨らませながら、随所に書かれている指示を一つ一つ丁寧に行います

 

 

クレッシェンド                  デクレッシェンド

  

クレッシェンド、デクレッシェンド、一つとりましても、この曲でしたら風が彼女の周りをフワッと吹いて、スーッと引いて行くイメージをしながらクレッシェンド、デエクレッシェンドを私はかけます

その時に大切なことは発声のテクニックが疎かにならないことです

表現しようとした時に、疎かになりがちなのが支えです

身体の中心を通して大地と天に向かって一本柱が通っているイメージで立って、横隔膜(diaframma)が、ストンと降りている状態、その状態を適度な力で保っている状態になる事をappoggio(息を支える)支えとなります

どうか発声のテクニック無しに、表現する事ばかりに走らないでください

テクニックを持たない表現法は、表現しているつもりに過ぎない

自分が思っている程伝わらない、やりたい音楽があるのなら、技術を磨いてください

(さらに…)

また歌いに来てね

今月は、体調悪い方や、お仕事が忙しすぎて、の方が多く

 

歌いたいのに来れない方がおられてお気の毒に思います

 

しかし、いらっしゃる方のレッスンはどのレッスンも充実です

 

その通りにできないまでも、納得しながら私の説明に耳を傾けてくださる雰囲気は

 

私もやっていてやりがいを感じます

 

オペラアリアを歌う時には、そのキャラクターの精神をも理解しなくてはなりません

 

それを理解して歌わないと、発声もそれに見合った息遣いにならないのです

 

今、あの有名な “TOSCA” を歌っておられる方がいらっしゃいますが

 

特にあの歌はそうです

 

どのような精神状態なのかを理解して歌えば最初の “Vi” を鳴らす前にnVi (う~ん ヴィ)とはならない

 

発声面だけで直す事もできますが

 

できれば、精神が伴って自然にその呼吸になり、発する声であった方がいい歌になります。

 

またやりましょう

 

トスティのRosaの速度記号、54  あそこまで落とす必要はありませんが

 

わりとゆったりとしたテンポ感で、3連符の中に2つの音を”嵌め込む”をやらないと

 

メロディが、ずーっと、符点のように跳ねて聴こえてきてしまうので

 

ちょっと練習が必要ですね

 

それから、初心者さんに最近現れる症状として

 

“息を吸う” というのをやっていると、皆さん

 

浅いブレスで上の方で吸ってしまうので、酸欠が起こり、レッスン中に目が回って具合いが悪いというこの現象は、私も不安になってしまいます😓

 

これの解消については、吸うという概念で呼吸をしないで

 

“横隔膜を下げる” という概念で呼吸をしてください

 

なので、よく私はレッスンで、”下げる ” という号令をかけていますが

 

なるべく私も “吸う”という言葉は使わないようにします

 

またどうぞ試しにいらっしゃってくださいね

 

e44a9f860ad385c7fdcecbd95c2d466e

本当のレガートを大きく歌うコツ

長いフレーズを大らかに大きく本当の滑らかさを持って歌うには

曲の中で、4小説をスラーで一括りにされている事はよくあります

フレーズを切らずに小説線を感じさせずに

4小説で一括りで、一つのフレーズとして成立させる技術は

息の流れをスムーズに流れやすい態勢をとり

横隔膜は自然な力加減で下りていて

顎をゆるめ、背筋は引っ張らずにゆるめ、つまり何もしないこと

身体をゆるめリラックスさせ何もしないこと

それがコツです

簡単です!

何もしなくてよいので、ただゆるめるだけなので簡単です!

長いフレーズの前のブレスは、大きくゆったり吸います

吸うというより、横隔膜を下げる作業を

そうしたら、沢山肺に息が自然に勝手に入ります

なので、お腹周りの筋肉は柔らかいこと

伸び縮みが柔軟である身体であることです

それは歌いながら作って行くのです

年齢を重ねながら

若い身体の筋肉は硬いです

歌は40歳から50歳くらいまでが、練れた声が出てきますね

それまで、歌いながら柔軟な身体を作って行くのです

舞台に立ちながら、大きく柔らかな筋肉を作って行くのです

なので、若い間には、自分の身体に合った曲を歌うこと

あまり若いうちから、重く大きな歌は合わないはずです

もし歌っているなら、それは雰囲気と力で歌っているのでしょう

そうすると、声の寿命は縮まります

徐々に身体の変化に合わせて、歌うタイトルを選ばなくてはなりません

お問い合わせ TEL090-4302-1154

Copyright© CANTIAMO IL BELCANTO ソプラノ千賀恵子オフィシャルホームページ All Rights Reserved.