お知らせ

2013.10.8 .お腹の支え

皆様、お久しぶりです。
更新、暫く途絶えてしまいました。
今日はお腹の支えについて、ほんの少しお話します。私の生徒さん方、ほとんどの人が、お腹がふにゃふにゃな気がします。立つ姿勢も首が前に出ておかしい人が沢山います。胸を突き出し、真っ直ぐ綺麗に先ずは立ちましょう。それから、身体の重心は爪先へかけてください。そして鼻からお花の薫りをかぐようにそっと静かに息を取り入れましょう。(吸い上げないで、肩や胸を上げないでくださいね。)その時、たまに胸を落としている人がいますが、落としません。真っ直ぐ大きく胸をはってリラックスして立ってください。お腹はぶわぁ〜っと膨らまして。それを保ちながら歌います。先ずきちんと綺麗に立って、お腹を膨らませられるようになりましょう。お腹が膨らんだ時、横隔膜は、下へ下がるようにできています。息は肺に入ります。その時肺は、膨らむのではなく、肺も下へ下がるようになってます。声帯の位置も下へ下がります。
横隔膜という風に、横と書くので、横へ広がるように思っておられる方がおられるようですが、思い込みは恐ろしや。下へ下がります。ただ息を吸う時、下へ下げるとイメージするのも良いですが、お腹の表面的には、横へ太らせるようなイメージを取った方がお腹が広がり安く、結果、内臓が下へ下がり安いかもしれません。イメージは自由ですが、その代わり、きちんとメカニズムを知っておいてください。横隔膜は下へ下がります。それが支えられた状態。声を出す前に、準備としてお腹をしっかり膨らませてみましょう。横腹を手で持ってみましょう。大きく広がりましたか?腰も手で持ってみましょう。大きく広がっていますか?前もちゃんと膨らみましたか?
胴廻り全体を大きく太らせながら太らせながら歌います。

2013.9.23 .マリエッラ・デヴィーア ソプラノリサイタル

マリエッラ・デヴィーア
ソプラノリサイタルへ出かけてきました。
デヴィーアさんは、イタリア・ベルカント唱法の正統な伝統を受け継ぐ言わば、ベルカントの神様みたいな素晴らしい歌手です。
イタリアを代表するトランペット奏者で、亡き夫サンドロ・ベルザーリの指導の下、独自のボカリゼーションを開発、天性の資質とたゆまぬ努力で見事に大輪の花を開花させた。とプロフィールにありますが、『独自のボカリゼーションを開発』と言うのが素晴らしいと思います。聞いた話では、身体も小柄なそうで、身長150?くらいしかないそうです。そんな彼女が声を沢山出すには、やはり声がよく響く事が重要になってきます。それには、やはり如何に正しい発声を身につけるか!にかかってきます。元々、声は素晴らしい天性のものを持っています。それに加え、『たゆまぬ努力』とありました。毎日、声を鍛えたと思います。
そして、決して無理はしません。歌い過ぎたり、歌わなかったりは、しないのだと思います。疲れたら休み、自分の声と身体を大切にしながら、コツコツ、コツコツと毎日鍛えた声だと思います。
物凄くなめらかで、低音から高音に上がる時も、あまりにも自然で、プログラムの中の曲の説明の中にも、低音から三点ハ音(high Ce)まで一気に飛躍すると書いてあったので、それを聞こうと思って構えていたのに、あまりにも自然過ぎて、いつ上がったのかがわからなかったくらい、自然に難なく、high Ceを綺麗に出してたみたいで、high Ce じゃないみたいに思ってしまいます。また年齢も、デビューして40年と言いますから、恐らく年齢は、60歳を越えて、70歳に近いかもしれません。普通はみんなそのような年齢になると引退しますが、彼女は現役オペラ歌手として歌っておりますし、キラキラと輝いた声で歌っておられます。
発声がいいと、衰える事なく、年齢を感じさせずに歌う事ができるのだなあと思います。
高音域も中音域も、上から下までむらなく響く豊かで美しい音色、これは、どんなに訓練のいる事か。そして音楽性。全てを兼ね備えているソプラノ歌手です。彼女は、もの凄く上品で誠実な歌を歌います。
歌い方から、大スターでありながら、とても謙虚で、決して自分のオーラをひけらかさない、そういう方のように伺えます。
私は、この方の歌い方と、雰囲気がとても好きです。CDもほとんど出てなくて、1枚だけ持っているCDを何回も何回も聴いて、また今日、生でいろいろと感じながら聞けた事、貴重な時間を過ごしました。一生の思い出になると思います。

2013.9.22 .歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より、エウリディーチェ を失って

こんにちは。ヾ(=^▽^=)ノ今、私の生徒さんで、『オルフェオとエウリディーチェ』というオペラのアリア“エウリディーチェを失って”というアリアを歌っておられる方がいらっしゃいます。とても有名で人気のアリアなんですよ。声種はメゾソプラノのアリアです。お話しはギリシャ神話、内容は、ざっくりこんな感じ。→エウリディーチェが死んでしまいます。エウリディーチェとオルフェオは夫婦です。
オルフェオの悲しみに同情した、アモールという神様が妻のエウリディーチェを取り戻しに、死の世界に下る事を許します。
しかしオルフェオは、地上へ向かう途中で、エウリディーチェを見てはならないと言う条件を付けます。しかし、訳の分からないエウリディーチェは、何故、夫が自分の顔を見てくれないのか?愛されていないのか?と、夫を不実に思い、こんな仕打ちを受けるなら死んだ方がまし!〔死の世界では、自分が死んだという意識はありません〕と、夫のオルフェオをなじります。オルフェオは、苦しみに耐えられず、つい、エウリディーチェを見てしまいました。途端に、エウリディーチェは倒れて死んでしまいました。
そこで、絶望したオルフェオは『どうしよう?』と、『愛する人を失ってどこへ行けばいいのか、どうしたらいいのか?』と、歌うアリアです。そのアリアの後、オルフェオは自殺をしようとしますが、アモールが現れて、彼の篤い誠を報おうと告げ、エウリディーチェを生き返らせてくれます。夫婦は再び幸福に結ばれます。

メゾソプラノの曲なので、音が全体的に高くない事と、技法が複雑ではないので多くの方に歌ってもらいやすい歌かもしれません。

2013.9.15.10分間練習のおかけで。

先日は、ただの自慢話を失礼致しました。声楽の講師なのだから、歌が上手いのは当たり前じゃないか!と思われたかも知れませんが、歌に限っては、人によって、声の好き嫌いもありますし、ピアノのように、叩けば取り敢えずは音がなるよ、と言うものでもないので、どんなスーパースターも四苦八苦して勉強をし、毎日の練習も欠かしません。私はさぼりたい気分の時がしょっちゅうなので、そこで思いついたのが、「よーし!10分だけ練習するぞー!」て言うんです。そうしたら、取り敢えずは一声出せます。『あー、今から練習しなくちゃあ一』て思って重い腰を上げるのと、『たったの10分、10分でいいんだぞう、やるぞー!』と思って立ち上がるのとでは、全然気分が違います。毎日、忙しいですからね。一声出せば、わりとすっと載っていけます。載ってしまえば、あっと言う間に1時間です。そうやって、歌う為の筋肉を鍛えて、声が衰えないようにしています。そのおかげで、たま〜に、不意に、「いいね、素敵だね、最高だ!」と言ってもらえ
る時が来るのです。演奏会で賛辞を貰うのとは、また違った喜びがあります。
皆さんも、もし自分の歌を褒めてもらったら、「ありがとうございます♪」と言って、素直に喜んだらいいんですよ(*^_^*)
歌に限っては、とにかく苦労が付き物です。風邪をひいたり、ちょっと疲れが溜まったりしても瞬く間にいい声は出なくなります。
心の状態も声に関係してきます。自分の声や、歌を他人から褒めてもらえる時と言うのは、きっと、精神的にも、肉体的にも、いろんな事が、上手くバランスの取れている時じゃないかなあ?と思います。因みに、極力私的な事ではありますが、先週の(月)から、母が重い病気で入院したので、しかも、最初の診断では、余命まで言われるような命に関わる病気でしたので、少し、精神的に落ち着かない日々を過ごした1週間だったところに、その見ず知らずの方からの賛辞は、とても嬉しく思いました。
母はその後、検査が進み、死に至るような病気ではない事が判明、しかし難病ではありますが、頑張って治療をすれば、元気に長く生きる事ができる病気で今は落ち着いていて、これから本格的な治療に入ります。1ヶ月〜2ヶ月くらいの入院になります。その間、生徒さん方のコンサート、自分の本番、家の事、上手に乗り越えて行かねばなりません。
あまりご心配かける話はよくありませんので、とにかく頑張ります。
皆さんも、健康でいい歌を歌えますように、いつも応援しております。\(^O^)/

2013.9.13 .今日、ちょっとだけいい事が…!

こんばんは。
やっぱり暑いですね〜。ムシムシですね〜。(;^_^A
さて、ちょっと聞いてもらいたい、いい事がありました。私事です。自慢話です。嫌にならないで聞いてください。珍しい出来事でした。
今日、夕方、グッゲンハイム邸の二階でレッスンしていました。午前、日中は三ノ宮でレッスンをしていて、夕方、塩屋に移動してきました。グッゲンハイムで二人の生徒さんをレッスンしてました。歌ってた曲目は、日本歌曲、さくら横ちょう。イタリア歌曲、IL Bacio コンコーネ25番の2番。イタリア古典歌曲、Ilmio ben quando verra です。全てのレッスンが終わって、玄関で靴を履いていたら、男性が歩いて向かって来たので、何気に「こんにちは」と挨拶したら、「さっきまで2階で声楽やってた方ですか?」と言うので、「そうです。声楽のレッスンしてたんです」と言いました。そしたら「最高でした。ずっと階段の所で聞いていたんです」と言われました。私もレッスン時は、相当歌っています。口で説明するより、歌って聞いてもらった方が早いからです。よく歌っています。クラシックの曲で、そんな風に、『いいなあ』と感じてじっと聞いてくれる若い方、しかも男性。あんまりいないです。そして、素直にそれを言葉に出してくれるような
方、なかなかいません。うんと年配の方ならありますが、若い方ではあまりないです。なので、すっごく嬉しいです。\(^O^)/また会いたいなあと思いますが、たまたま今日、何かのイベントで来ただけの方でしょうから、もう会わないのかもしれません。残念です。もっといろいろお話するべきだったかなあ?すれ違いざまに挨拶程度しかしなかったのです。(-ω-)
それからグッゲンハイム邸は、いろんな事に使われているので、見ず知らずの人でも、「こんにちは」とこちらから声をかければ、思わぬ出会いがあり、その出会いからまた出会いが広がる事もありそうな、いろんな予感のするいろんな可能性を秘めたみんなで活用している面白い場所です。
興味のある方、グッゲンハイム邸に遊びに来てくださいね〜。o(^-^)o
では、今日は、『私は歌が上手い!』という自慢話でした。失礼しました〜。(^^ゞ

2013.9.12 .今日もはひふへ“ほ”で、あえいおう

こんには。
先日は、朝夕、涼しくなったと言ったものの、やっぱり何か暑いですね。
明日から週末にかけて、神戸は雨になるようですよ。ところで最近、はひふへ“ほ”の話が続いていますが、どうか飽きずに聞いてください。
はひふへほの“ほ”の口で、「あえいおう―」と言ってみてください。(^3^←このくらいぶちゅっと出して「あー」。「えー」の時、大抵の方は、唇がかぶさって舌が上がり、こもった声になったり、声のトーンがなんとなく下向きになってませんか?またつい、唇が横に広がったりしてませんか?まずは我慢して、唇を前に突き出す!(^3^←
次に、舌の位置を固定。[舌先をちょんと下の歯茎辺りに軽く付けておけば、舌がうろうろしません。迷いません]
そして、声の方向を「あー」の時よりも、気持ち遠くの上方向を目がけて出してみてください。「あー」と、「えー」の声のトーンがそろいましたか?そして、「いー」は、まさにこれ(^3^ ←この口で自分の耳に「いー」らしい「いー」になるまで、自分でコントロールしてください。口はどれくらい開けるのか、閉めるのか、唇はどれくらい開くのか、いろいろやってみて、自分の耳に納得のいく「いー」を探してください。次は「お―」(^3^←しっかりこの口。口が開き過ぎてないか、閉じ過ぎてないか、自分の声をしっかり聞いて? よく、「あー」ぽく聞こえてる人がいます。しっかり自分の耳に「おー」と聞こえてますか?もしくは こもっていませんか?そして次は、「うー」 「おー」の口からそのまま顎は動かさず、唇を前へ。自分の耳には、「おー」ぽい「うー」に聞こえていたら正解です。日本語の“う”とは違います。因みに、最初の「あー」は、「おー」のちょっと唇が開いた感じ。初めて聞いたら、「おー」に聞こえると言う人がいます。
日本語の「あー」は開いてますし、開いた「あー」しか聞いた事なかったら、「おー」に聞こえるのでしょう。でも歌う時、ベルカントで歌う歌は、西洋の言葉を使いますから、つまり、「A」ですから。平仮名で説明しましたが、「AEIOU」ですから。日本語の「あー」のイメージのままだと、軟口蓋(なんこうがい、と言って、喉の奥のビラビラのある辺り)が下がってしまって、ひらべったい声になります。
はい。ではもう一度!「あー、えー、いー、おー、うー」何回も繰り返して、なるべく、声の響きは上の方で言ってみましょう。「AEIOU」。はひふへ“ほ”(^3^) の口で言ってもらっていたら、先ほど少し触れました、軟口蓋(なんこうがい)が上がって、喉の開いた状態が自然にできてると思います。しかし、これらの事は、やっぱり、先生に聞いてもらいながら行うのがベストですね〜。o(^-^)o
こんなかたちででもこのように説明して、少しでも参考になったらいいなあ。と願っています。ベルカント愛好家の皆さん、頑張ってくださーい!私は皆さんの事を応援しています。
\(^O^)/

はひふへほの口は、効果絶大

こんにちは。少し間が開きましたが皆さん、如何お過ごしでしょうか?朝夕は涼しく感じるようになりましたね。o(^-^)o
さて、先日お話しました、はひふへほ の“ほ”の形の口で歌うお話、覚えておられますか?これは効果絶大!続かなかった息が続くようになった。音程が取りやすくなった、と、私の生徒さんも実感していているようです。私の耳にも確かに声が変わり、しっかり芯のあるまとまった声が出るようになっていました。
ただ、皆さんに1つ気を付けてほしい事は、ここに書いてある事を実戦して頂き、それをちゃんと調整をしてくれる教師に見てもらいながら行って欲しいのです。一人では、微妙なところが判りにくいと思います。“ほ”の口でやってみたものの、声のあてどころや、唇の開き加減など、微妙な調整が必要になると思います。最初はこもり気味になる方、多いと思いますよ。気を付けてくださいね。(^3^)←「これくらい前へしっかり唇を突き出して欲しいんです」(^3^)
『携帯から更新しているので、顔文字ちゃんとパソコン上に私が思っている絵で出てるかなあ?後で確認してみよう。』(^3^←この口。 それでは、しっかり前へ口を突き出して、頑張ってください。

2013.9.4 .意外な息漏れの原因

先日、個人レッスンに来られている生徒さんで、息漏れにいつも悩んでいましたが、ついに克服しつつある模様。息漏れと言えば、一番に思い当たる原因に、まず、『お腹の使い方が悪いのかなあ?』と思いがち、確かにお腹の使い方も原因のうちの一つとして考えて良いでしょう。しかし、もう1つ意外な原因がありました。それは、口の開け方です。口元が綺麗にほどよく縦に開く事。
下顎が下へ落ち過ぎていたり、口元が歪んで開いていたり。先日の方は、口元が歪んで開いていて、おまけに口角がゆるく、横に広がって開いてました。その口元をきゅっと絞って、はひふへほ の “ほ”の形で開いてもらったら、息漏れがとたんに無くなりました。この口の明け方、はひふへほの“ほ”の形で開ける事の詳細は、また後のブログに更新します。
いつも私のブログを読んで下さってる方、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします☆
m(__)m(^-^)

2013.9.3 テスト送信

テスト送信

今日はグループレッスンでした。( ^O^)♪

今日は、グループレッスンでした。グッゲンハイム邸で6人で歌っています。6人はとてもよく歌いますが、やはり、6人では寂しいです。30人くらいまで人数が欲しいです。大きなお屋敷で歌っているので、天井が高く、空間が広々していますから、気分がとても良いです。30人は余裕で、また、塩屋の海沿いは空気も良く、気持ちのいい場所です。
歌っている曲は、その日の気分でいろんなタイプの曲を歌っています。
昔懐かしい愛唱歌をはじめ、今日は、イタリアカンツォーネの、Partilono le rondine(忘れな草)を、原語、原調で歌っているので、音はとても高いです。今居る6人は、もう習い出して長いので、なんとか高い音も出させるようになってきています。しかし、あまり大変な時は、専属の伴奏者さんがいるので、3度くらい下げて弾いてもらって歌っています。
次回のグループレッスンは、30日(月)1時スタートです。生徒さんから、リクエストがあって、「さくら貝の歌」を歌おうかなあ?と考え中。 外国の歌も、日本の歌も、音の高い歌も、低い歌も歌います。
何か、歌いたいなあと思っておられる方はぜひ覗きに来てください。みんなで斉唱です。みんなで歌うのは、また、個人レッスンと違う味わい、楽しみがあります。

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